犬の急性膵炎
朝ご飯を食べてくれず、
どことなく元気もなくて、
なんかおかしいなぁ…と
感じていました。
そして突然、嘔吐。
それでも普段からよく吐く子なので
いつものことかな?と思いました。
でもそのあと30分くらいの間に
5〜6回嘔吐が続き、
普段なら吐いた後はケロっとしてるのに
座ったまま痛みに耐えるように
身体をブルブル震わせている姿を見て
確信しました。
明らかにおかしい!!!
幸いにも日中だったので
かかりつけの病院に電話をすると
すぐに診てもらえることに。
そして不安は的中。
病名は急性膵炎(すいえん)。
人が発症すると
耐えがたい痛みの病気だそうです。
犬の膵炎の原因はいまだに不明で
高脂肪食、ウィルス、寒さや暑さなど
様々な要因が原因になりうるとのこと。
犬の急性膵炎には特効薬がなく、
激しい痛みを抑えるための鎮痛剤治療と
吐き気を抑えるための制吐剤治療を行うと
治療方針を説明されました。
普段から仕事場にも
一緒に連れて行っているので
ひとりにさせる事がないため、
わたしと離れる事によるストレスが
何より大きいと予想できること。
手作りご飯を与えているので
病院のドッグフードは
食べないと予想されることをお伝えすると、
いつでも面会に来てOK、
数値が下がり次第 通院治療に切り替える、
朝夕とも手作り食を届けてOK、
とわたしの不安と心配に
親身に応えてくださいました。
そうして始まった入院生活。
朝夕手作りご飯を持参して
面会に行っても一口も食べてくれません。
水で濡らした指を口元に持っていくと
ぺろぺろとなめてくれますが
その水分でさえ身体が受け付けてくれず
吐いてしまう状態が続きました。
もともと小さな子なのに
さらにどんどん小さくなっていく身体。
長時間の面会は身体に負担となるため、
面会時間は朝夕せいぜい20分くらい。
会いには来てくれるけれど
連れて帰ってはもらえないと悟ったのか
3日目には目も合わせてくれなくなりました。
そして入院7日目。
数値は相変わらず高いままだけれど、
入院による精神的負担が
相当大きいようなので
通院治療に切り替えた方が
回復が早いかもしれないというご判断を頂き
ようやく退院することができました。
そして翌日からは毎朝通院で
皮下点滴を投与しながら
数値の回復を待つことになりました。
ようやく数値が正常に戻ったのは
発症から13日後のことでした。
数値が下がってからは食欲も旺盛になり、
退院2週間後には体重も少しづつ増え、
お散歩も出来るようになったので
もう大丈夫だと安心した矢先の事でした。
ふたたび苦しみだして
真っ赤な鮮血を絞り出すように吐血。
検査の結果、
またもや膵臓の数値に異常。
退院して2週間しか経っていないのに、
本当は別の病気が潜んでいるのではないかと
色々な検査を行いましたが
膵臓以外の数値は正常で、
膵炎の再発という診断となりました。
犬の膵炎は原因を特定できないため、
発症した時の生活をひとつひとつ見直し、
再発を防いでいきましょう
という獣医師のご指導を受け、
二度目の退院後の今は
これまでの生活をすべて見直しています。
鶏肉メインだった食事を鹿肉に。
15分以上は歩かせない。
外出の時は毛布にくるんで暖かくする。
他のワンコと遊ばせない…
この子にとって少しでも
負担になりそうな要素を取り除きながら
ひとつひとつ手探りで生活しています。
もう二度とあの思いをしなくて済むように
一緒にがんばっていこうね。